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 トップページ > 遺跡調査部のご紹介(リレー・ブログ) > #087 ニジノクニ (2017.1.6)

 
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#087 ニジノクニ 干しイモ一年分

 福島には、海も山も川も湖もあります。
 四季それぞれがきれいなうえにおいしいものもたくさんある。
 なんでもそろってます。
 まぁ、夏の暑さと冬の寒さはもうちょっと少なくていいかも、と思いますけどね。

 さて、そんな福島でワタクシがいいなぁと思っていることの一つが「にじ」です。
 「Rainbow」のにじ、「虹」です。
 わが故郷の干しイモ国やとなりのいちご国では、虹と言えば季節は夏と決まってます。
 なぜかというと、夏の雷雨の際によく見られるからですね。
 ジリジリと暑い日の午後に雷が鳴って激しく雨が降り、雨が止むくらいに日差しが照りつけてきた時。 湿度が高くムッとした空気を感じながら外に出てみると、まだ雨雲が残る空に虹が出ている!
 刻々と変化していく虹の姿はとても美しくて、空を見上げてしばし立ちつくす、なんてのが干しイモ国およびその周辺の国々における虹の登場と鑑賞の基本形であり、夏の風物詩でもあるわけです。
 もちろん雷雨のあと必ず出るわけじゃないから、見られるのは年に2、3回。
 そう簡単にお目にかかれるもんじゃない。

2014年7月 干しイモ国で

 だけど福島は違う。
 まず季節が夏だけではなく、秋から冬にも見られる。
 時間もばらばらで、昼に出ることもあるし早朝にだって現れる。
 雷雨のあとに虹、なんていう一連の流れなど基本的にないらしい。
 しかもその回数は圧倒的に多い。ワタクシからすると夏以外に虹が出ることだけでも意外なのに・・・
 だいたい寒さに震えながら虹を見ることができるなんて、考えたこともない。
 12月の南相馬市、雪がちらつく朝にホテルの窓から虹を見つけた時はオドロキのあまり声も出なかった。
 福島は「虹の国」かもしれないって最初に思ったのは、たしかその時だったと思うな。

2015年10月 福島市で 2015年12月 相馬市で

 虹と言えば、連想してしまうのがギタリスト高中正義さんのアルバム「虹伝説」です。
 これは、イタリア人画家ウル・デ・リコが描いた、虹を食べる7人の子鬼(Goblin)の物語「The Rainbow Goblins」を音楽で表現した作品。
 最初に発売された時は2枚組のLPレコードだった。けっこういい値段したから当時高校生のワタクシにはキツイ買い物だったんだけど、それまで高中さんのアルバムをずっと聞いてきた者としてはどうしても欲しくて、お小遣いをためてなんとか購入したのだった。
 ところが!曲調が高中さんお得意のトロピカルサウンドじゃなかったうえにジャケットが見たこともない極彩色だったから、残念なことに最初はなかなか馴染めず(汗)。
 それでもまぁせっかく買ったんだからとBGM的に何度か聞いてみたところ、今までなかったストーリー性の強い作りにいつのまにかのめりこんでいき、しまいには擦り切れるほど何度も聴くようになったという、思い出のアルバムであります。
 ジャケットには絵本の中のいくつかの場面と簡単なストーリーが英語で印刷されてたから、なんとか理解しようと辞書を片手に訳したりもした。
 退屈な受験勉強の最中に見つけた、数少ない楽しみの一つだったですね。
 Goblinっていう単語を初めて知ったのもこのアルバムのはず。
 はっきりした色彩で描かれたGoblinは、一度見たら忘れられないほどの強い印象があったなぁ。

高中正義「虹伝説」(左)

Ul de Rico著Rainbow Goblins英語版(右)

 さて、では現実の虹の国の方にも目を向けてみましょうか。
 そうすると、実はこちらにも絵本に登場する子鬼に負けず劣らずの、実に強烈な個性を放つ方々がいらっしゃるのでした。
 それはたとえば、ラーメン好き、フルマラソンを走るランナー、役者も料理もこなすヒト、ベニバナ国や華のお江戸から来た方、いちご国から干しイモ国経由でここにたどり着いた後輩、2次元や2.5次元にハマる人々、体内にバクダンを抱えた男、大和山賊の末裔、鉄のオトコたち、などなど・・・

 数が多すぎて、七色じゃあとても収まりきれないほどです。
 去年ここに来たときは知ってる人などほんのわずかだったんだけど、一緒に仕事とか実験とかしたり、メシ食ったり、いろんなことを通してたくさんの方々とつながることができたのでした。
 ここに来なければ一生話もしなかったかもしれないと思うと、ちょっと不思議な感覚になります。
 絵本の中の子鬼は最後にはいなくなってしまうんだけど、現実の世界でできたこのつながりはずっと持ち続けることができたらなぁ、と思ってます。

2016年11月 福島市御倉邸で

 


 そうなんですか!? 逆に意外でしたよ、一年中は虹が見られないなんて。

 でも何故なんだろう? 虹って・・要するに大気中の水蒸気が小さな粒に結晶したところに太陽光が反射するということだから、霧のような状態でいる時間がすごく短い・・あっという間に蒸発してしまうという事なんですかね。川や湖が多いことも関係あるのかな?

 そうそう・・虹と言えば、僕の会津の女性のお友達が、最近こんなことをFacebookに書き込んでいましたよ。

 「きょう 虹を くぐった。」

 ええええ~!! (管理人:葉羽)


        
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