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#023 いいざかを訪ねて  四郎 時貞

 最近よく散歩をするようになった。猛烈に動き回る小さな子供がいるので、毎日育児が大変だ。「家から出せ!外に連れて行け!」と暴徒のようにせがまれるから、仕方なく外へ行く。歩くのは、決まって飯坂温泉街。

 私自身、飯坂に縁があるわけではなかったが、いろいろあって来る機会が増えた。

 出不精で人見知りだから、知らない場所をうろうろするのはあまりやりたくはないが、歩くと飯坂は魅力のある場所であることに気付かされた。最近では、子供より自分が散歩に行くのが楽しかったりする。

 ここでは、ちょっとだけ自分が気づいた、飯坂の「いいね」について書いてみたいと思う。

① 坂道がいい

 飯坂は地名に坂が付くだけあって坂が多い。飯坂、花水坂、地蔵坂…。起伏が激しく、お年寄りなどは、泣きが入るようだ。

 坂道が好きだと言えば、たぶん変人と言われるだろう。

 坂道は、登りきった時の達成感と振り向いた時の景色の爽快感は格別だ。だから、小さい頃から急勾配の坂を見るとわくわくしていた。

 飯坂を歩きながら気になっていたのは、地名の「いいざか」がどこにあるのかということ。それなりに大きな坂をイメージしていたが、行ってみてびっくりした。

温泉街の坂道

(映画のロケにでも使ってほしい
くらい雰囲気がいい。)

 まず幅が狭いのと、急こう配! 地元の人は、この狭くて急な坂を自動車で爆走させているから驚きだ。

 それにしても、小さい坂なのだ。しかし、これもかつての飯坂街道の由緒ある坂道と知って納得。あの松尾芭蕉と弟子の河合曾良も歩いた坂道なのだ。

 振り返った景色は、福島盆地を望む一大パノラマ。昔の旅人も見ていた景色を今でもそのまま独り占めできる。

 そのほかにも魅力的な坂がいっぱい。坂道はいいなぁ。

飯坂の“いいざか”


② 温泉がいい

 やっぱり温泉飯坂! ここで紹介したいのは、公衆浴場。

 町内には銭湯ならぬ温泉の公衆浴場が複数ある。さばこ湯のようにきれいに整備されたものもあるけど。

 ここで紹介したいのは、近所の人たちが使っているお風呂。

 何がいいかというと、激熱なとこ。水温50°。しかし気合いと根性と神頼みをすれば熱くはない。いや熱い。すごい。

 あまりに熱いので、入るのを躊躇していると知らないおじさんが、『あんちゃん熱いから水でうめてはいりな』って声をかけてくれる。

   ←(ええ~最初からうめて入るもんじゃなかったのか?!:葉羽)

 なんかそんな雰囲気もノスタルジァでいい。

水温50℃

(入るときは45°くらいまで
下げてから入る。)

 通い続ける中であの激熱湯には正しい入り方があるのもしばらくたってから知った。

 熱いだけではない。泉質もいい。

 冬場は、肌が弱いのでカサカサになったらすぐに来る。カサカサ肌で激熱温泉に入ると拷問にも似た激痛に襲われる。涙目で合掌しながら入浴する。

 しかしながら不思議も不思議。次の日には、肌のカサカサはなくなり、お肌はすべすべ!2~3週間は平常に過ごせる薬湯にも勝る泉質なのだ。

 保温効果もすごい。冬でも一時間も入っていれば、外気温がマイナスでも裸で過ごせる。

 飯坂の湯は、本当にいい!

ナイスな浴槽!


③ 愛宕神社の眺めがいい

 温泉街の北側には、愛宕神社がある。

 絶壁の上に立つ神社は、遠方から見るだけで、難攻不落なイメージ。

 登るのには、100段近くの階段を登らなければならない。まさに心臓破りの階段。

すごい階段

 転がり落ちれば、現世から解放されるかもしれない急階段。

 たぶん中世には館として機能していたようで、武者達を配置したであろう平場なんかも見られる。

 今は神社の周辺は、公園としても整備されている。

 この神社からの眺めが最高なのだ。

 吾妻連峰・安達太良山。う、うつくしい。

 南西に目をやれば大鳥城、南に信夫山、広がる信夫盆地の眺めに、最高のひと時を過ごせるだろう。

愛宕神社からの眺め(南西側)

(遠方に福島市内と信夫山を望む)

 春の日に登れば、桜、桃、林檎の花などが咲き乱れ、桃源郷ふくしまを体感できる。

 人生に、いや、仕事に疲れた方にぜひ登っていただきたい。

 飯坂には、まだまだいっぱい魅力がある。有名な喧嘩祭りやみんなが知っている上岡遺跡に月崎A遺跡。見どころがいっぱいだ。

 ここでは残念ながらすべてを語り尽くせない。飯坂の史跡編、飯坂の路地編、飯坂の樹木編など、おそらくシリーズで15話くらい連載が可能だろう。

 私が「飯坂は最高です!」という話を知り合いにすると、以外にも賛同を得られないことが多い。

 「え~!いかないよ~」と言われたりする。

 どんなに魅力的な場所も、身近に住んでいると何とも思わないのかもしれない。ちょっと残念な気持ちになる。

 至る所に見どころや良い場所は眠っている。その良さにに気づき価値を見いだせるかが大事だと思う。

 自分は、たまたま散歩から、飯坂の良さを見つけることができた。魅力は人それぞれだから、良いとは思ってもらえないかもしれない。

 しかしながら、たとえ良さがわかってもらえなくても、「私なりに良いものはいい」と、これからもいろんな人に伝えていきたいと思う。 (つづく)

 (四郎 時貞 2014.12.9)

 

 うむぅ・・なんか文章がおもしろいぞ。こんな才能があったとは!

 ・・しかも連載宣言しちゃってるし(笑)

 次回は来週、ジャイアント小清水君が登場予定!(管理人:葉羽)

 

 

 

        
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