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 トップページ > 遺跡調査部のご紹介(リレー・ブログ) > #116 こけたび (2017.11.15)

 
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#116 こけたび ぐいず

 年に一度こけし好きの友人と、こけしの産地を訪れる旅(こけたび)も今年で五年目を迎えました。 はじめての場所は、南部系こけしの産地青森県でした。津軽こけし館で、当日こけし作りの実演に来ていた阿保六知秀(あぼむちひで)工人と出会い、ひょんなきっかけで工人のお宅にお邪魔したことから、私たちのこけたびのスタイルが決まったように思います。

津軽こけし館のある
黒石市こみせ通り

 こけしを購入するにはいくつかの方法がありますが、多くの工人さんは店舗を持たないため、こけし資料館やコンクールなどのイベントで入手するのが一般的です。でもやっぱり工人さんに直接会って購入したいという気持ちが強く、私たちは毎年工人さんに会いに行くのです。

 たび会議を重ねること数回、行き先を決め、あらかじめ会いたい工人さんと連絡を取ります。こけしの産地は温泉地がほとんどですので、こけしの里に宿を取ることも忘れてはいけません。

 約束の時間に工人宅にお邪魔すると、ご夫婦揃って迎えてくださる方が多いです。こけしの作成に関する秘話や昔話、その土地の風土など、こけしが生まれる背景の話をじっくり聞けることが何よりも嬉しいのです。それから工人さんの日々の暮らしのことなども。

 現在工人さんの多くはご高齢で、後継ぎもなく、ご自分の代で工房を閉じられる方も少なくないようです。そんな状況の今、直接お会いしてお話を伺える機会は本当に貴重です。お忙しい中、時間を作って下さる工人さんたちに毎回感謝の気持ちでいっぱいです。

 そんなこけたびで、手にすることができたこけしは、イベントで購入したものとは、やはり当然違います。自分たちの思い出も重なり、大切にしたいという気持ちがジワジワと溢れてきます。

 今年は山形県のあつみ温泉に工房を構える、阿部進矢(あべしんや)工人と奥様にお会いしてきました。楽しい話が尽きず、気が付くと三時間も経っていました。注文したこけしに会えるのは来年です。こけたびは、これからもまだまだ続きそうです。

あつみ温泉の可愛いモニュメント!



 いやぁ、タイトルだけ見たら旅行に行ってコケまくった話かと思いましたよ。

 コケシは素朴でキュートな民芸品ですが、その発祥は生活苦のために子供を間引きしなくてはならなかった昔、亡くした子供の身代わりに慈しまれたものだという説を聞いたことがあります。

 (その話を僕にした友人によれば童謡「シャボン玉」もそういう歌だとか…)

 こうした伝統工芸の後継者不足は深刻ですね。今の子供たちは小さな頃からデジタルのオモチャやゲームに夢中ですから。(うちの孫たちもそうですが。)

 で、お話の「あつみ温泉」、実は子供の頃、毎年夏になると親父が連れて行ってくれた家族旅行先で懐かしい気持ちになります。

 その頃は誰もが貧しく我が家も裕福というよりはビンボー(笑)の方だったのですが、このイベントだけは欠かしたことがありませんでした。多分、親父の「自分へのご褒美」だったんでしょうね。

 その時もやはり土産物屋でズラリと並んだコケシを見ました。ただ、食べ盛りの男三人兄弟だったので、興味はコケシより旨いもの…の方だったような気が(爆)

 (管理人:葉羽)


        
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